ご縁
今回のブログは院長の池田が担当です。
今回は2人の患者様とのご縁について書かせてもらいます。
一人目の患者さんと出会ったのは2018年の西日本豪雨があった時でした。
その時、私は瀬戸内市の歯科医院で勤務していたのですが、Iさんは歯が取れたので診てもらいたいということで来院されました。
よくよく話を聞くと、真備で被災して娘さんが暮らす瀬戸内市に一時的に避難されてきたとのことでした。お仕事が忙しく、なかなか歯医者さんに通えなかったとのことで、避難中は時間があるので、全体的に治療をしていくことになりました。
真備に戻られてからも、瀬戸内市まで通院して下さっていたのですが、やはり頻繁に通えるわけではないので治療が長引いてしまいましたが、当院の開院時に転院してくださり、治療を現在も継続しています。
真備から通ってくださるだけでも、うれしいのに、先日ケーキを差し入れてもらいました。いつも元気で笑顔いっぱいのIさんには僕たち全員が元気をもらっています。
二人目の患者様は玉野市から通ってくださっているご夫婦についてです。
旦那さんの方が昔、瀬戸内市で仕事をしておられて、その時から私が昔勤務していた瀬戸内市の歯科医院に通われていたそうです。
私と出会ったのは恐らく2015年くらいだったと思います。状態の悪い歯が何本かあったのですが、絶対に歯を抜かないでほしいと、3ヶ月に1度の定期検診で通われていました。
そんなSさんに対して私は「悪い歯は抜いて、きちんと治療したほうが良い」と毎回説明をしていました。今考えると、歯を抜きたくないという患者様に対して、とても失礼な態度だったなと思いますが、その後私に根負けして治療を受けて下さり、歯を抜いた後の方がきちんと咬めるようになったと、とても喜んでもらえました。
その後、奥様もご紹介いただき、玉野市からご夫婦で通院してくださるようになりました。
そして、当院の開院時に転院して下さり、今でも3ヶ月に1度の定期検診に通ってくださっています。
私の第一印象は最悪だったと思いますが、そんなSさんがご夫婦で通ってくださるのは、本当にありがたく思います。奥様は手先が器用で、毎回バルーンアートや折り紙の飾り物を作って持ってきてくださいます。院内に飾られているものを見るたびに、仲の良いSさんご夫婦を思い出して心が温まります。
岡山県に緊急事態宣言が出て、大変なこの時期ですが、歯科池田医院では患者様に安心安全に末永く通ってもらえるようにがんばりますので、今後もよろしくお願いいたします。