歯周組織再生療法

抜歯と言われた歯を残すために。
歯周組織再生療法で取り戻す「噛む力」

抜歯と言われた歯を残すために。歯周組織再生療法で取り戻す「噛む力」

これまでの歯周病治療では、進行を食い止めること、つまり、現状維持が限界でした。
一度溶けてしまった歯を支える骨(歯槽骨)は、通常の治療では元に戻ることはないと考えられていたからです。

しかし、歯科医療の進歩により、失われた骨や歯ぐきの組織を再生させる歯周組織再生療法が可能になりました。
当院では、4代続く「天然歯を大切にする」という信念のもと、高水準の再生療法を取り入れ、抜歯の危機にある歯を1本でも多く救うための挑戦を続けています。

歯周組織再生療法とは?

歯を支えている「歯槽骨」や歯と骨を繋ぐ「歯根膜」という組織が破壊されてしまう重度の歯周病。
土台を失った歯は、まるで地盤沈下を起こした建物のようにグラグラになり、最終的には抜け落ちてしまいます。
そんな歯槽骨や歯根膜を人工的に再生させるのが歯周組織再生療法です。
手術によって汚れを徹底的に取り除いた後、特殊な材料や薬剤を使用することで、本来は再生しないはずの組織を再び呼び戻します。

例えるなら、荒れ果てた更地に、もう一度基礎工事を行って新しい家(歯)を支えるための地盤を作るようなイメージ。
自分の歯で噛む喜びを諦めないための高度な外科的治療なのです。

歯周組織再生療法のメリットと注意点

歯周組織再生療法は非常に画期的ですが、すべての方に魔法のような効果をもたらすわけではありません。
良い面と難しい面の両方を正しく理解していただくことが、納得のいく治療への第一歩です。

メリット:ご自身の歯で噛み続けるための最大のチャンス

天然歯の保存

抜歯を回避し、一生涯ご自身の歯で食事を楽しみ、会話を続ける可能性が大きく広がります。

見た目の改善

骨が再生されることで、下がってしまった歯ぐきのラインが整い、見た目の若々しさや美しさを取り戻せることがあります。

他の歯への好影響

グラグラの歯を放置すると、隣の健康な歯まで道連れにして骨が溶けてしまいます。
再生療法で土台を固めることは、口全体の健康維持に繋がるのです。

注意点:適応条件やライフスタイルによる制限

適応外がある

骨の溶け方(形)によっては、再生材料を留めておくことが難しく、適応外となる場合があります。
また、重度の糖尿病の方や極度のヘビースモーカーの方は、成功率が著しく下がるため治療を受けられないことがあるため注意が必要です。

時間と根気が必要

組織が再生し、骨として安定するまでには半年から1年程度の長い時間が必要です。
その間の徹底したホームケアとメンテナンスが不可欠なため、治すための意思と根気が求められます。

費用面

一部の治療は自費診療(保険外)となるため、一般的な治療に比べて高額になる場合があります。

主な3つの再生療法

リグロス【保険適用】

リグロスは、火傷などの皮膚再生に使われている、細胞を増やす成長因子「トラフェルミン」を主成分とした薬剤。
手術で歯ぐきを開いた後、骨がなくなった部分にリグロスを塗布することで周囲の細胞を呼び寄せ、血管や骨の再生を促します。

比較的新しい方法でエビデンスが豊富で安全性と効果が確立されているのが大きな魅力。
2016年から保険適用となり、患者様の費用負担が大幅に軽減されました。

GTR法(組織誘導再生法) 【一部保険適用】

私たちの身体は、骨が治るよりも歯ぐきの肉が治るスピードの方が圧倒的に速いという特徴があります。
そのため、そのままにしておくと骨が再生したい場所に歯ぐきの肉が入り込んでしまい、骨が育ちません。

そこで、再生させたい部分に「メンブレン」と呼ばれる特殊な膜を設置することで組織の再生を誘導するのがGTR法。
メンブレンが防護壁の役割を果たし、骨が育つためのスペースを確保します。

エムドゲイン法 【自費診療】

世界70カ国以上で使用されている信頼性の高い再生材料で、豚の歯胚(歯の赤ちゃん)から抽出されたタンパク質を主成分としたゲル状の薬剤を使用します。
歯が新しく生えてくる時と同じような環境を再現することで、歯根膜や骨の再生を促進。
リグロスとは得意な症例(骨の溶け方のパターン)が異なるため、状態に合わせてこちらを選択する場合があります。

保険適用になる条件・注意点

保険適用になる条件・注意点

  • 歯を支える骨が吸収されている重度の歯周病。
  • 再生療法の前段階として、歯石除去やルートプレーニングなどの基本治療が必要。
  • エムドゲインを用いた治療は一般的に保険適用外。
  • 審美的な目的で歯茎を回復させる治療は自費診療となる。

治療の成功を左右する経過管理

歯周組織再生療法は、手術が終われば完了ではありません。
新しく芽吹いたばかりの組織は非常にデリケートで刺激や細菌に弱い状態です。
そのため当院では、万全のフォロー体制で、組織がしっかりと固まるまで徹底的にサポートしています。

術後の集中ケア

手術直後は、傷口の治り具合を週単位で細かくチェックします。

プロのメンテナンス

再生期間中は患部に汚れがたまらないよう、歯科衛生士が特殊な器具を用いてプロフェッショナルケアを行います。

噛み合わせのコントロール

再生中の歯に無理な力がかかると骨が育ちにくいため、噛み合わせの微調整を継続的に実施します。

ブラッシング指導

患者様ご自身のセルフケアが何よりの薬。
当院では術後の状態に合わせた最適な磨き方をアドバイスしています。

諦める前に、もう一度だけ診せてください

「もうこの歯はダメだ」と宣告されたときの悲しみは、計り知れません。
しかし、岡山市で4代にわたり地域医療に携わってきた私たちは、患者様の大切な歯を簡単に諦めることはしたくありません。

歯周組織再生療法は、確かに高度な技術を要する難しい治療です。
しかし、それによって「自分の歯で、もう一度お肉を美味しく食べられた」「笑ったときに歯ぐきが気にならなくなった」と喜んでくださる患者様の笑顔が、私たちの原動力なのです。

今の状態が再生療法の適応になるかどうか、まずは精密な検査から始めましょう。
あなたの「生涯自分の歯で食べたい」という願いを、高水準の医療とまごころを込めたケアで支えます。

費用について

一部の歯周再生療法は自費診療となります。
詳しくは料金表をご覧ください。

料金表はこちら

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